秋めいてきましたが、寒暖差には注意してください!

防水スマホ=安心じゃない!誤解されがちな防水性能

最近のスマートフォンは「防水対応」と書かれているものが増えました。
「これならお風呂や雨でも安心!」と思いがちですが、実は 防水=水に無敵 という意味ではありません。

防水スマホでも壊れることがある理由を解説します!


スマホの「防水性能」とは?

多くのスマホは「IP〇〇等級」という規格で防水性能を表しています。
例えば「IP68」と書かれている場合、一定条件での防塵・防水試験をクリアしたという意味です。

ただしこれは 真水・常温・静かな水の中でのテスト結果
日常生活で起きる「お風呂」「海水」「ジュースこぼし」などには対応していません。


誤解されがちなポイント
① お風呂での使用はNG
  • 湯気や蒸気は防水試験に含まれていません
  • 湿気で内部が結露して基板故障につながるケースも
② 海やプールは危険
  • 海水やプールの塩素はサビ・腐食の原因
  • 一度浸かると内部にダメージが残りやすい
③ 経年劣化で防水性能は低下
  • スマホの防水はパッキンや接着で守られている
  • 経年や落下で防水性能が弱まり、購入時と同じ防水力は期待できない
④ 水没=保証対象外のことが多い
  • 「防水対応」と書かれていても、水没故障はメーカー保証外となる場合がほとんど

実際にトラブルになった例
  • 「防水だから」と湯船で動画を見ていたら数日後に電源が入らなくなった
  • 夏に海で写真を撮ったあと、しばらくして充電ができなくなった
  • 雨の日に長時間使っていたら内部がショートしてしまった

万が一、水没させてしまった時の応急処置

「防水スマホだから大丈夫」と思っていても、水没してしまうことはあります。
そんな時は、やってはいけないことと応急処置を知っておくことが大切です。

やってはいけないこと
  • 電源を入れる/再起動する
    → 内部でショートして故障が悪化する原因に
  • 充電ケーブルを挿す
    → 通電で基板に大きなダメージを与える危険あり
  • ドライヤーで乾かす
    → 熱で部品が変形したり、水分が奥に入り込む可能性あり
応急処置の流れ
  1. すぐに電源を切る
    → 内部でショートしないようにするのが最優先
  2. ケースやアクセサリーを外す
    → 水分を閉じ込めないようにする
  3. タオルで外側の水分を拭き取る
    → なるべく優しく、水を押し込まないように
  4. SIMカードやSDカードを取り出す
    → データの保護と乾燥を促すため
  5. 風通しの良い場所で自然乾燥
    → 無理に温風を当てないこと
  6. できるだけ早く修理店へ持ち込む
    → 時間が経つほどサビ・腐食が進み、復旧率が下がる

ポイント

水没スマホは「いかに早く正しい処置をして修理に出すか」が生死を分けます。
応急処置はあくまで一時対応なので、自己判断で電源を入れないことが大切です。


まとめ

「防水スマホ=どんな水にも安心」というのは大きな誤解です。
防水はあくまで 生活防水レベルの保険 と考え、

  • お風呂・海・プールでは使わない
  • 長時間の雨使用は避ける
  • 経年劣化を意識する

といった使い方を心がけましょう。


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